旅日記★2003年2月 バンコク(タイ)    >>戻

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2月17日(月) 4日目。

朝起きたら、そうけんが笑ってた。
また寝言を言ったらしい。
夜中に寝ながらバンザイして「やったーミッフィーグッズもらったー」と。
いつもはどんな夢を見たのか全然覚えてなくて、寝言を教えてもらっても意味不明なんやけど、
今日は覚えてた。
昨日騙された、ホテルの女に謝らせる夢を見ました(笑)。
夢の中で、ホテル女は必死で言い訳するんやけど、カウンターをバンバンたたいて抗議。
おわびに粗品をくれるというので、「アイラブミッフィー!」と英語でアピールしたら、
苦笑しながらミッフィーグッズを持ってきてくれた。
幸せな夢やった。
夢のおかげで昨日の怒りがすっと無くなった。不思議なくらい。

今日も元気にBTSでサイアム駅(渋谷ね)へ。
サイアムセンターでアディダスのキャップとFILAのバッグを買う。
このふたつはにせものじゃなくて、ちゃんと正規の商品です。でも安かった。
キャップのおかげで頭痛(たぶん日射病じゃないかと)予防になるかも。

通りにある「A&W」というお店でお茶。
ファーストフードみたいな感じ。タイのドトールやな。
コーラ(アイ)とアイスコーヒー(そうけん)を注文。
炭酸は苦手なアイですが、タイのジュースってみんなごっつう甘いので飲めない。
コーラが無難やろ、と。氷入ってたら薄まって飲みやすいし。
そうけんは何を考えてアイスコーヒーにしたんやろう、あほちゃうか。
アイはそうけんが「アイスコーヒー」と注文した時点で「ごっつう甘いで」と思っていた。
あんのじょう、ミルクのたっぷりはいったアイスコーヒーが来た。
一口飲んで、「無理」と泣きが入っているそうけん。
飲んでみろ飲んでみろと進めるので一口だけもらう。
・・・頭が痺れるように甘い。思った以上に。ガムシロップをそのまま飲んでるみたい。
可哀想なのでアイのコーラを半分分けてあげた。

 コーラとやば甘アイスコーヒー。

お昼はサイアムスクエアにある「香港ヌードル」で。
このお店はバンコクの中華街に本店がある本格的ヌードル店。
店内はファーストフードみたいな感じで入りやすい。若い人でいっぱい。
名物のエビワンタン麺を注文。
アヒルの照り焼きがここにも(!)あったのでこれも注文。
さすがに評判のお店だけあって美味しい。
アヒル照り焼きはここのが一番美味しかった。
でもうちら、タイでアヒルばっか食べてる…。

 エビワンタン麺とアヒル照り焼き。

食事中、店員さんが飲茶ののったトレイを持ってまわってくる。
美味しそうやったので2個もらった。
アイは中華料理が大好き、特に点心が好き、なので、飲茶は大大大好き。
さすがの中華街本店。点心もうまい。そして安かった!

 えびしゅうまいと、肉しゅうまい。

ホテルに戻って、恒例の昼寝。
昼寝をしないとタイの暑さには太刀打ちできない。まじで。
アイはこの日も鼻血を出しました。

午後からはムエタイ体験。
カオサンにあるジッティジムというジムにおじゃましました。
ここは、外国人を受け入れているジムで、300B払えば初心者でも練習ができます。

昨日買ったキックパンツに着替えて、まずはなわとび。
アイが通ってるジムでは天井が低いのでなわとびはしないのではじめてのヘビーロープ。
お、重い。よくボクサーがびゅんびゅんまわしてるロープです。こんなに重いとは知らなかった。
とんでもとんでも終わらない。
疲れたので休んでたらタイ人が来て「ちゃんととばんと1時間なわとびだけやで」とか言う。
20分くらい、さんざんとばされてヘトヘトに。

ここでやっとバンテージを拳にまいてくれる。
巻き方が、いつもやってるのとちょっと違った。これが本場、タイ式なんかなあ。

そしてシャドウ。隣にいるタイ人が教えてくれる。
ワンツー。膝。
これはいつもと同じなので出来ます。
アイは初心者じゃないのよ、だからそんな基本を教えてくれなくてもいいのよ、という
気持ちをアピールするかのように華麗にシャドウ。
でも普通に「違うよ、膝はこうだよ」とフォームを直されしょぼくれる。

シャドウのあとは、リングの上でタイ人がミットを持ってくれる。
ワンツー、ミドルキック、ヒジ、膝など。
暑いのですぐにばてる。加えて、けっこうハードなミット打ちをさせられた。
アイは1R半でリタイア。無理無理。
タイ人は普段こんな練習をしてるからスタミナがあるのね。
でもアイには無理。

 ミット打ち。

アイの後はそうけんがミット打ち。
2Rやって、その後さらに腕立てをさせられていた。
よかった、アイは途中でやめて。
あとでそうけんに聞いたら、アイのミット打ちを見ていたタイ人が
「彼女は何年くらいキックをやってるの?1年?2年?」と聞いてきたらしい。
う、うれしい!!経験者と思ってもらえたことが何よりうれしい!
さらにキック暦1年のアイに、「2年やってるのかも」と思ってくれたかもしれないことがうれしい!
もうその言葉だけで、アイはタイに来たかいがありました。
ビバ!タイ!さすが微笑みの国。

ミット打ちのあとは自由に練習していいみたいやった。
アイはインドネシア人のボクサーとかるーく受け返しをしてもらった。
その後はタイ人に指導してもらってそうけんと受け返し。
足のさばき方とか習った。

1時間半練習して、めっちゃ疲れたのでジムの人にお礼を言って帰る。
「何や、もう帰るんか」みたいな反応やったので、いたかったら好きなだけいていいっぽい。
外国人がいっぱい来て練習してたけど、皆うまかった。
日本人(たぶんプロ)もいた。

カオサン通りにある「ショシャナ」というイスラエル料理の店で夕ご飯。
カオサン通りはバックパッカーたちがたくさんいる町。
ごちゃごちゃした感じで、安いゲストハウスがいっぱいある。
この雰囲気が大変気に入ったので、今度時間があるときにカオサンにゆっくり来よう、と思った。
「ショシャナ」というお店は、バイト先のクロイワさん(バックパッカー)に教えてもらった。
すごい裏道にあるけど、わりに清潔そうなお店。
イスラエル料理だけあって、お客さんが皆ユダヤっぽい顔をしていた。
ピタパンの中にチキンカツが入ったやつと、サンドイッチ(トマトとチーズ、タマネギ)を食べる。
サンドイッチの中身が美味しすぎ!
なんか、トマトとタマネギのみじん切りがソースみたいになってるねん。
さらにサンドイッチが大きすぎ!安くて、ボリューム大で、おすすめです。

 食べ始めてから写真撮ってないことに気付いて撮った…。

さて。ムエタイ観戦のリベンジ。
カオサンからラチャダムヌーンへは距離的に近いので、タクシーで直接ラチャダムヌーン・スタジアムへ。
スタジアム前は昨日とはうってかわって大賑わい。
タクシーを降りると赤いジャンパーを着た係員が、わっと寄ってくる。
赤ジャンのお姉さんが「ムエタイを見ますか?」と日本語(!)で話しかけてくれる。
リングサイドの席は1500B。メインの試合の選手と写真も撮れるそう。
もうちょっと安くなりませんか、とねぎってみたけど、これが定価なんやって。
試合が始まってからなら、ちょっとは安くできるみたい。
でもアイとそうけんは前座の試合からバリバリに見たかったので、1500Bで入る。
日本やと、3倍はするので、お得といえばお得。

試合までに時間があったので、スタジアム併設のムエタイグッズ屋さんに入る。
そう、こういうお店を探してたんや!という品揃え。
キックパンツをいっぱい選ぶ。どれも可愛くて迷う。
てんこもりのキックパンツを持って「いっぱい買うのでまけてちょうだい」とお店の人に頼む。
それを見てた日本人の観光客が「す、すごい量ですね。 もしかしてプロの方ですか?」と聞いてくる。
いやーちょっと習い事で…と答える。
そらそうやな、他の人は控えめにおみやげのTシャツとかを買ってた。
全然まけてくれないので、仕方ない、定価で買うか、と決心したところ、突然そうけんが
「金が無い…」とか言い出す。何ですと?!
「今日はジムに行くから必要最低限しか持ってきてなかったんだよー」。
あ、でもここカード使えるよ!カードで買おう、カード!
「カードも持ってきてないんだよー。だってジムに行くから…」。
つ、使えねえ!で、いくらくらいあるの?
「キックパンツ2枚分くらいだねー」。
はあ、もういいわ。明日ルンピニーに行くからそのときに買おう。
お店の人にも「財布忘れてん、ごめんなー」と謝って帰ろうとしたらそのとき。
お店の人は何を勘違いしたのか、いきなり値段をさげはじめた。
ガンガン安くなっていく。まじですか?さっきは全然まけてくれへんかったのに…。
もっかい事情をよく説明して、キックパンツ2枚だけ買う。
2枚だけ、って言ったら定価に戻された。悲しい。
ここでアイはねぎりの極意を見つけた。
「欲しくても、いらんふりして帰るそぶり」
まじでこれは効く。大体のものをまけてもらえる。
この後の買い物はこのテクでだいぶ下げることができたのでした。

 ラチャダムヌーンスタジアム。

リングサイドは、ほんまにリングのすぐ前やった。
イスが、5列くらい並んでて、係員が案内してくれた席は前から2列目。
アイより先にはいった夫婦が、「最前列に座りたい」と言って断られていた。
当然、アイも交渉。
最前列を指差して、係員を「なむー」と拝む。
拝みポーズが受けたのか、最前列に座らせてもらえた。
それを見てさっき断られた夫婦も再チャレンジしたらしく、あとから最前列に移ってきた。
試合が始まる前に、さっきの夫婦が「いくら払わはりました?」 と話しかけてきた。
1500Bです、と答えると「おんなじや」と。
そうけんの目が「また大阪か!」と語っている。
アイが言うのもなんやけど、旅先で出会う関西人はうざめなことが多い。
この夫婦も案の定、「1500Bって高いわなあ」とうざめに話している。
試合が始まってからやったらちょっとは安くしてもらえるらしいですよ、と教えてあげたら
「ほんまにー!」と悔しがっていた。
でも別に、誰かがぼってきたわけでもないんやし、定価なんやからそんな嫌そうにすることないのに、と思った。

そうこうしてる間に試合開始。
前座の試合はどうみても15歳くらいの少年。
ムエタイは中学3年生からデビューできるんやって。
若い。こんな小さい子が生活のために戦うのかと思うとちょっと悲しくなる。
全部で10試合あったけど、どれもレベルが高くておもしろかった。
KOが一試合あったのでちょっと心配やけど。

 戦いの前に踊るワイクー。

 


メインの試合が終わったところで、露骨に皆帰っていく。
もったいない、とアイは最後のボクシングの試合まで見た。
メインの選手と写真が撮れるというのでとなりの関西夫婦も写真を撮りに行ってそのまま帰ったみたい。
日本では普通、メインの試合は一番最後なのでこんなことはないんやけど…。
なんでタイではメインの試合を最後にしないのか。タイの七不思議のひとつです。

ラチャダムヌーンでの試合はもちろんハイレベルやったんやけど、
あのGOGOバー「ピンクパンサー」で見た試合に出てた選手の方が断然上手かった。
彼はルンピニーの選手だそうなんやけど、ラチャダムヌーンよりルンピニーのほうがレベルが高いのかな?
ああMr.ピンクパンサー(ピンクパンサーの試合に出てた選手のことをいつの間にかこう呼ぶようになってた)の試合が もっかい見たいよ!

帰りはトゥクトゥクで。
運転手さんを拝んだらちょっと安くなった。
拝みはタイ人にはなかなか有効と見た。
トゥクトゥクはすごいスピードで、めっちゃおもしろかった。
おんなじスピードを車で出されたら怖いやろうに。トゥクトゥクやと楽しいのはなんでやろう。
夜のトゥクトゥクは涼しくて最高。

帰りしな、ホテル横のセブンイレブンでお菓子と水を買う。
ついでに保温器に入って売られていたしゅうまいも買ってみた。
そうけんがまずひとつ食べて不味がっていた。
「あれ?でもこれ何の味かな?知ってる味なんだけど。ひとつ食べてみ。アイの嫌いな味がするよ」
と言ってるのでアイもひとつ口に入れてみた。
口に入れた瞬間わかった。納豆の味や。
一口も噛まずにぺっと吐き出す。
ちょうどゴミ箱がおいてあったのでそこに捨てた。ごめんなさい、でも納豆は無理。
そうけんは不味い不味いと言いながら、全部食べていた。
これが原因で、彼は後にひどい目にあうことになるのですが、それはまた別の日の話。


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